2006年03月22日

恐るべし中国人

昨日、旧市街にあるホテルが全焼しました。幸いにして犠牲者は出なかったようですが、10階建てのビルがすべて焼け落ちており、一歩間違えれば大事故になっていたところでした。昔は「この街一番のホテル」としてずいぶん繁盛したそのホテルですが、いまではすっかりオンボロで、僕は中に入ったことすらありませんでした。

古参の現地スタッフが思い出話を語ってくれました。
「あのホテルは、昔はみんなの憧れでしてね。若い頃は一度でいいからあそこのレストランで食事をしたいと思っていたんですよ」
「ふーん。でも、最近は閑古鳥が鳴いてたでしょ。えらい違いだね」
「そりゃ、いまはもっといいホテルもレストランもありますから」
「そういう意味じゃ、今回の火事は解体費用が浮いてよかったのかもね」

軽い冗談のつもりでしたが、彼は表情を曇らせました。
「あのホテル、今年の春に取り壊すことが決まってたんですよ」
「じゃ、ホテルにとっちゃ本当にグッドタイミングだったんだ」
「実はいま、あの火事が保険金目当てなんじゃないかってみんな噂してるんです。あのホテルのオーナーならやりかねない、って」
「へえ、そんな酷いヤツなの?」
「ええ、カネに汚いと評判の中国人ですよ。あのホテル以外にも、この街でホテルを2軒持ってる大金持ちなんですがね」

「そのホテルってどこ?」
「○○と××です」
「げっ、○○って俺の送別会の会場だよね?その保険金の話、本当?」
「それはわかりませんけどね。比較的新しいホテルですから心配はないと思いますが・・。でも、一応気をつけたほうがいいと思いますよ」
「気をつけろ、って、どうやって気をつけるのさ?」
「うーん、必要以上に酔っ払わないとか・・」
「そりゃ無理な注文だ(笑)」

その場は笑って済ませましたが、ぞっとするような話です。当日は消火器を背負って参加しようかしらん。


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2006年02月04日

メイドに使われる人々

「日本人は基本的にメイドに対する姿勢が優しい。というか甘い」という話はこの前書きましたが、その補足説明的お話を少々。

平均的な日本人駐在員の家庭を見てみますと、まず、奥さんはメイドに対していわば友達に接するような姿勢で臨む人が多いという印象です。ガミガミ怒りたくないという気持ちはわからなくはないし、やはりたとえメイドからでも嫌われたくはないというのは人情だとは思いますが、往々にしてこれでメイドはつけ上がります。「コイツ、少々のことしても怒らないな」と。

一方、旦那さんの方は「無頓着」、これに尽きます。家ではゆっくりしたいから、メイドと話すのはめんどくさいから、ってことで、できるだけメイドへの指示などは奥さんに任せようとする人が多いわけです。で、いったんメイドとの間で決めたルールを守っていなくても「ま、いいか」で見過ごしてしまう。で、メイドはまたまたつけ上がります。「コイツ、家庭のことに無関心だから少々のことしても気づかないな」と。

で、ずるずるとメイドに譲歩する形で、いつの間にやらメイドは「私は家族の一員。何か文句ある?」みたいな顔して、奥さんと一緒にリビングでお菓子食べながらテレビを観てる、ってパターンをよく目にします。これ、駐在員と奥さんが若い家庭に特に多いですけどね。

ただ、まだ奥さんがいるところはマシです。酷いのは駐在員が単身赴任のパターン。昼間はメイドがひとりで家にいるわけですから、やりたい放題されちゃいます。知り合いの駐在員は、メイドを雇ってから月の光熱費が3倍に跳ね上がったと嘆いていました。光熱費だけならまだしも、モノが少しずつなくなっていく、ということになるともう最悪です。醤油の味が変なので問い詰めてみたら、メイドが醤油を抜いたあとに水を入れて誤魔化していただとか、そんな話には事欠きません。

そういえば、「毎月、腕時計が1つなくなっていくんだよね」なんて言ってた単身赴任の駐在員もいました。「腕時計がなくなるって、あきらかにメイドが盗んでるんじゃないですか。どうして問い詰めてクビにしないんです?」と訊いたところ、「うーん、それを直接問い詰めるのはちょっとなあ・・」などと信じられない返事が返ってきて面食らいましたけど。まあこれは極端な例とはいえ、メイド扱いに慣れてないと程度の差こそあれ、こんなもんかもしれません。自分もメイドに言いたいことをすべて言えてるわけじゃないですし。

メイドを雇ってる駐在員は、みんな多かれ少なかれ苦労してると思います。そもそも慣れないことをやってるわけですからね。そういえば、カラオケ屋で仲良くなったおネエちゃんをメイドとして住まわせていたツワモノがいたと聞いたことがありますが、あえなく奥さんにバレて離婚するハメになったとか。あ、これは苦労話じゃなくて自業自得って話でしたね。どーも、失礼しました。


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2006年02月02日

恐怖による支配

以前住んでいたコンドミニアムに移るときのこと。下見に訪れた僕たちにエージェントのにいちゃんが「いやー、日本人の方にはぜひ入っていただきたいんですよ」とやたら繰り返すんです。

どうせお世辞だろうと思って聞き流していてましたが、そのとき彼が言った「中国人や韓国人の方はやたら居丈高というか、厳しい要求が多いものですから・・」という言葉が、いまとなってはストンと腑に落ちます。なぜなら、いまのうちにいるメイドの口癖が「中国人の家では働きたくない」なんです。

一般的に日本人はお手伝いさんに優しいと思います。甘いとも言いますが。知り合いの華僑の家では、「僕たちは主人、あなたは使用人」という区別をかなりハッキリとさせています。食事内容が別なのは当然として、調理自体、使用人用のキッチンでやりなさい、という徹底ぶり。もちろん風呂・トイレも別、テレビですら使用人専用のもので観なさい、という感じ。一つ屋根の下に暮らしながら、ここまで区別しますか、と思わずにはいられません。

あと、日本人との最大の違いは怒り方。そりゃもう、ちょっとのミスでもどえらい怒ります。横で見てるこっちがブルーになるくらい。日本人の奥様では、少々口うるさいタイプの方でもちょっと太刀打ちできないレベルです。

こういうやり方ですから、彼のうちでは数ヶ月にひとりのペースでお手伝いさんが逃げちゃうんですが、あまり気にしている様子はありません。「消耗品」として割り切っているようです。

他人事ながら「そんなペースでお手伝いさんが逃げたらまたイチから教えなきゃいけないし、大変じゃない?もうちょっと優しくしたら?」と言ってみたこともありますが、「でも、甘い顔するとつけあがるだろ?」という彼らの言葉にも頷かざるを得ない点があるのも確かです。

この国での人の使い方。この国の人との接し方。デリケートな問題だけに、当面僕の中で結論は出そうにありません。


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2006年01月31日

笑えるデブ、笑えないデブ

週末、リビングでテレビを観てくつろいでいる僕に、例のメイドがなにやら深刻な顔をして近づいてきました。

「ご主人様、ちょっとお話があるんですが・・」

ご主人様と呼ばれてもちっとも嬉しくないのはどうしてかねえ、と思いつつ「ん?なに?話してごらん」と答えると、「実は、私、ちょっと体調が悪くて・・」とのこと。

「妊娠か?ネコじゃないんだから5匹も6匹も産むんじゃねえぞ」と反射的に答えそうになるのをぐっと呑み込みつつ「病気?」と訊くと「よくわかりませんが、身体中が痛いんです」との返事。

「その痛みって、酷いの?」
「ええ。ちょっと動くのもしんどくて・・」
「ふーん、そりゃ大変だなあ。じゃおカネ渡してあげるから病院に行っといで」
「ありがとうございます」

ってな会話があったんですが、彼女が病院に向かったのをあとから知った妻が僕に言いました。

「なんで病院に行かせたの?そんなの無駄なのに」
「なんで?身体中が痛いって言ってるんだから、仕方ないじゃん」
「違うのよ、あれは単なる肥満なのよ」
「あはは。そりゃ酷い。なんでもかんでもデブのせいにしちゃいけません」
「冗談じゃないの。ホントにそうなのよ。もしかしたらもう取り返しがつかないかもしれないのよ」
「・・どういうこと?」

妻の話によると、うちのメイド、前の家で雇われていたときに体重が半年で20キロも増えたのだとか。女性にしてはずいぶん背が高い方ではありますが、それでもちょっと異常な数値です。で、その頃から身体が痛くなり始めたってことで、その痛みは病気のせいとかじゃなくて肥満が原因なのは明らかなのだとか。

「それになんか、すぐ『喉が渇いた』って水を飲みたがるし・・」
「それ、糖尿病じゃないの?」
「でしょ?だからいまさら病院に行っても仕方ないのよ。節制するしか方法はないんだから」

「あいつ、だから最近、夜食を控えてるのか」
「あの子が控えてるんじゃなくて、私が禁止したの」
「あ、そういうこと」
「あの子、お隣さんのメイドさんとかに、うちがケチだって愚痴ってるんだって。もう最低!」

妻はずいぶんご立腹のようですが、理屈で言ってわかるほどの教育水準でもなし、あの子のためには、そこは目をつぶって我慢すべきところなのでしょう。それにしても、そんなにメシ食わせてた前の雇い主、すごいなあ。ま、食う方もたいがいすごいですが。


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2006年01月12日

フォアグラ男

帰宅すると、妻が「引き出しから面白いものが出てきた」と言って何枚かの紙ぺらを渡してきました。妙に思わせぶりな台詞に、後ろめたいものはなにもないはずなのに、思わず顔からサッと血の気が引くのがわかります。
「え・・な、なにかな?」
それだけ言うのが精一杯。まったく情けない話です。

で、恐る恐るそれを見てみると、なんのことはない、血液検査の結果です。
「なあーんだ、健康診断の結果じゃないか。驚かさないでよ」
「・・?なんだと思ったの?」
「ん?いやいや、もっと変わったものかなと思ってね」
「ふーん。ところでさ、これ比べてみると面白くない?」

独身だった東京勤務時代、単身生活を1年ほど続けた駐在生活前半、そして妻とともに過ごす現在の駐在生活と3種類のデータがありましたが、比べてみると、確かにこれが面白い。

数値が一番悪いのは、単身赴任時です。東京で合コン三昧の生活を送っていた頃の方が、当地で単身生活をしているよりもはるかに数字が良かったとは驚きです。まあ毎日合コンしてたわけじゃないですし、平日は定食屋で焼き魚と納豆なんかをおかずに晩飯を食ってたりしてましたから、意外に健康的な生活だったのかもしれません。

一方、当地に来たときは張り切って、「郷に入っては郷に従えと言うじゃないか」と地元レストランで外食ばかりしていました。「こっちの油は内臓に溜まりやすいんだ。やめといたほうがいいよ」なんて周囲には止められましたが、「こちとら20代だぞ。そんなもん関係あるか」とばかりに食生活を変えなかった結果、1年後には「すでに脂肪肝。このままでは痛風になる可能性あり」と診断されて真っ青になり、慌てて妻を呼び寄せ、野菜中心の家庭料理に切り替えて事なきを得たのでした。

それにしても、なんで駐在当初はそんなムチャな食生活だったんでしょうか。レストランで安く飲み食いできるのが嬉しかったってのは確かにひとつの理由です。東京では所詮しがないリーマン風情ですが、駐在すると手当なんかもついて懐が暖かくなる上に、当地は物価が安いですから、ものめずらしさも手伝ってついついいろいろと手を出してしまう。ま、言い換えれば典型的な貧乏性ってわけですが。

でもそれ以上に、初めての駐在暮らしのストレスが原因だったんじゃないだろうかといまになっては思います。ストレスがあるときは食事の量が増えるのはみなさんご承知の通り。言葉の面とか文化の面とか、やっぱり目に見えない部分での苦労があったんだなあ、と誰も言ってくれないのでそう言っておきます、ハイ。


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2005年12月17日

メイドのいる生活

メイドがうちに来てから一週間。彼女の有無を言わさぬルックスと、とどまるところを知らない食欲にショックを受けたからか、アタマを鈍器でガッツンガッツン殴られるような激しい偏頭痛がしたり、原因不明の腹痛に悩まされたりしてたんですが、ようやく落ち着いてきました。

それにしても、赤の他人と同居するってのは予想以上にしんどいものです。僕なんかはいままで、少々寒くても家ではTシャツにパンツ一丁でうろうろしてましたから、メイドのためにズボンを履くのが面倒くさくて仕方がありません。いやもちろん、これがかわいいメイドなら逆にパンツ一丁どころか下半身マッパでうろうろしてもいいわけですが、まあなんつうか、彼女ではちょっとその気にはなれんのですよ。萌えメイドじゃなくて萎えメイド。

ま、それはともかく、いままでいなかった同居人が急にできるといろいろと支障が出るわけです。「♪If I could give you the world...」と腰を振りつつ歌いながらふと後ろを振り返るとメイドがいたり(これは僕)、お客さんにお土産としてもらった「週刊現代」を何気なくリビングのテーブルに置いておいたら「こんな本をメイドに見られたらどうするのっ!」とエロ本扱いされて妻に怒られたり(これも僕)、真っ昼間からアニメチャンネルばっかり見てるとアホに思われそうなんで自粛を余儀なくされたり(これは妻)、まあ大事はひとつもないにせよ、細かい部分でちょこちょこと生活が制限されている感じです。

雇っておいてなんですが、我々夫婦の間では「意外にストレス溜まるよね」などとちょっと厄介者扱いになってきているのがホントのところ。まあ当のメイドはそんなことなど知らぬ存ぜぬで、いつもなんかモグモグ食ってるわけですが。


追伸
人気ブログランキングへのリンクを右側のLink集にのみ置くことにしたらあっという間に笑うくらい順位が下がってました。いや、まあそんなこったろうとは薄々思ってはいたんですが。でも癪には障るのは確かですんで、以前のようにリンクを各記事の下に貼ることにしました。1日1回クリックしていただくと素敵なことがありますので、ぜひお試しあれ。

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2005年12月12日

メイド!メイド!メイド!

メイドを雇うことにしました。当地に駐在してからずっとメイドなしでやってきて、まあ特に不自由も感じてなかったんですが、「さすがに一回くらい『メイドのいる生活』ってのをやってみたいよね」という話になったわけです。

まあ僕は昼間オフィスにいるわけで、長時間メイドと顔合わせるのは妻の方ですから、人選は彼女に任せておきました。で、「決めたわよ」というので、そのプロフィールを聞いてみると年齢はなんと17歳!夢見るセブンティーンですよ、あなた。17歳と一つ屋根の下。こりゃもう「メイド喫茶」どころの話じゃない。メイドキッチン、メイドリビング、もしかしてメイドベッドルームもアリかも。うーん、ドリーミング!・・なんてよからぬ想像をしてしまいましたが、実際に会ってみてビックリ。「学術名:ガラパゴス・ハジメニンゲン・メイドモドキ」とでも命名したいような、なんとも爽やかなルックスですよ。石のおカネ転がしてそう。

それにガタイがやたらに良くて(スタイルじゃありませんので、念のため)、身長も僕と変わらないくらい。体重にいたっては僕より上。相撲取ったら確実に負けそうです。つか、取って食われるんじゃないかしらん。

しかも17歳ですから育ち盛り。滅多やたらとメシ食うわけです。妻の分量の倍くらい晩メシ食ったあとに「腹が減って眠れない」と言ってきたときにはネタかと思いましたが、これが大マジ。おいおい、俺はお前を食わせるために汗水たらして働いとるんじゃないんだぞと。思わず「肉骨粉でも食わせてやれ」と妻に口走りましたが、いやホント、牛のような食欲です。その晩はとりあえずカップラーメンで凌いでもらいましたが、これから夜食も準備せにゃいかんとなると、我が家の家計をぐいぐいと圧迫してくれそうです。ひー。

追伸>近所の方へ
来月あたり、うちの近所で「捨てメイド」が見つかるかもしれません。心ある方、拾って育ててあげてください。
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2005年11月18日

未見との遭遇

バリの土産話をもうひとつ。貧乏性なんで、どんな形であれ払った分のモトを取らないと気が済まないもので。

ウブドにある日本食居酒屋に入ったところ、年のころなら30代半ば、というくらいの日本人女性と、まだハタチそこそこに見えるインドネシア人男性のカップルがいるテーブルの近くに案内されました。そのカップル、向かい合って座ってはいるものの、双方無言でタバコをふかせてます。

こちらが「うわー、久々のお寿司!」「あっ、豚キムチ!これ食いたかったんだよなあ〜!」などと大ハシャギで舌鼓を打っている間もまったくの無言。さすがに気になって、妻にそっと訊いてみました。

「あのカップル、ちょっと変じゃない?」
「確かにまったく喋らないわね」
「夫婦なんだろか?」
「どうだろ。あの女の人が彼を買ったんじゃない?」
「まさか」

まさか、とは言ったものの、勘定になるとそれまでのけだるそうな食事の様子から一転、にこやかに微笑をたたえつつ支払を済ませ、男に先立ってずんずんと出口に向かって歩いていく彼女の姿を見ていると「そうかも」という気がしてきました。そう思うと不思議なもので、まだ若い男の方は、心なしか不安げに見えます。

「うーん、もしかするとそうかもしれんなあ」
「女の人、あんまり綺麗じゃないしね」
「うーむ・・」
「それにあの男の子、なかなか可愛い顔してるし」
「おいおい」

まあよくある「日本女性が旦那を食わせてるバリ在住国際結婚カップル」なだけだったのかもしれませんが、噂に聞く「買春婦」を見れたのかも、と思わずドキドキしてしまいました。
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2005年11月11日

沈黙は金

バリ旅行でちょっと気になった話をひとつ。

デンパサールからジャカルタへ向かう機内でのこと。僕たちの後ろの3人掛けの座席には、まだ幼い子供を連れた西洋人女性と、日本人の男が座っていました。

離陸後間もなく、旅行疲れでうとうとしかかっていた僕の耳に、件の日本人男性が西洋人女性に英語で話しかける声が聞こえてきました。僕も他人のことは言えませんが、まあ大したことはない英語です。

最初の方のやりとりは「バリには旅行でこられたんですか?」「よくバリにはこられるんですか?」などの他愛のない会話でしたが、すぐに話すことがなくなってきたのか、「そうですか、ジャカルタに住んでられるんですか。実は僕もジャカルタに住んでるんです。じゃ、どこか美味しいレストランがあれば教えてください」と唐突に、ナンパと受け取られても仕方のない言葉を口にしました。僕の連絡先を教えますから、なんて言葉の伏線のようなフレーズに、女性は「あんまり知らないので・・」などと言葉を濁していましたが、まあ、当たり前ですわな。

で、これだけで済めばまだよかったんですが、女性の反応を意に介さぬ風のこの男性はまだ話しかけ続けます。
「しかしジャカルタにお住まいだといろいろご苦労があるでしょう」
「え?うーんそうですねえ・・」
「だいたい、インドネシアの街はウ○コの臭いしますしね」
「え?え?」
「ウ○コですよ、ウ○コ。あーだから、便所の臭いですよ、便所」
「あ、ああ、お手洗いですね・・(苦笑)」
「あ、そうそう。お手洗い。で、便所の臭いがね、するでしょ?」
女性は奇声を上げた子供をあやすのにかこつけて、彼の問いを黙殺。会話は途絶えました。

別に「toilet」の語感は日本語で言うところの「便所」に当たるから「bathroom」を使え、などと細かい話をするつもりはありません。僕はあまりジャカルタを知らないので実際に普段からそういう臭いがするのか、それとも雨季に街が冠水すると下水の不備でそうなるのかはわかりません。ただ、とにもかくにも、これが初対面の相手にする会話としては異常なのは明らかです。

この彼氏は日本人同士で話しているときもこういう話題を持ち出しているんでしょうか。まあその可能性は否定しませんが、おそらく違うだろうと思います(というか、そう思いたい)。おそらくは、英語で喋るという行為に必死で、自分で自分がなにを喋ってるのかわからなくなっているんでしょう。確かにそれは外国語を話し慣れていない人なら仕方がないとは思います。

ただ、じゃあなんだって「自分から話しかける」んでしょう。ときどき「積極的に話さないと外国語は習得できないよ」なんて意見を目にします。確かにそれは真理ではありますが、個人の英語習得のために自分のレベルも省みず、誰彼なしに話しかけるのはやめていただきたい。前に座ってるこっちまで、同じ日本人として恥ずかしくなるわ。

「まったく、どんなバカが喋ってるんだ」と振り向くと、日本人が英語を喋るとき特有の、引きつったようなヘラヘラ笑いを浮かべた男が正面を見つめて座っていました。お隣の女性から「話しかけるなオーラ」が出ているので、おとなしく正面を向いてじっとしているしかなかったのでしょう。バリ→ジャカルタの機内にはまったく似つかわしくないスーツ姿の彼を見て、さっきまでの眠気はどこへやら、腹立たしくて一睡もできないまま僕はジャカルタに降り立ったのでした。

ちなみにジャカルタの空港は変な臭いはしませんでしたよ(当たり前だ)。
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2005年11月09日

休暇報告書

アロハ〜!

ということで、1週間の休暇を終えてバリ島から帰ってまいりました(挨拶思いっきり間違ってんじゃん)。「バカンス楽しんできます」なんて書きながら、海を見ながらのんびり日光浴、みたいないわゆる西洋風バカンスじゃなくて、海に観光に食事にショッピングに、というアジア風せっかち旅行になっちゃったのは御愛嬌。

もちろんバリはこの前テロがあったばかり。行くかどうか躊躇はしましたが、いまはどこに行こうがそういうリスクはあるわけで、また、知り合いのジャカルタ駐在員氏が「こっちの警察は『次はジャカルタが危ない』って言ってるよ」と教えてくれたこともあり、「まあ大丈夫だろう」ということで決めたわけです。

で、結論から言うと、非常によかった。1週間の休暇を満喫できました。青い空。澄んだ海。街は適度に清潔で、適度にのどか。

もちろんタクシーや市場での土産物屋など旅行者相手の商売人は高い値段を吹っかけてきますが、件の駐在員氏から詳しく物価水準を教えてもらっていたこともあり、なかなかリーズナブルなお値段で楽しめたと思います。

というか、「これいくら?」→「これくらいの金額でどう?」→「話にならんわ。帰る」の3語さえあればいくらでも金額が下がっていくのが面白くてガイドからエステまで、いろいろ値切ってみました。とりあえず、まあだいたいどれも半額から3分の1くらいまでにはなりますな。モノによっては5分の1、10分の1くらいになったりもして、ま、これもこういう国を旅行する楽しみの一つ。

そしてなにより、豚肉と新鮮な魚が食べられるのがバリの最大の魅力。イスラム圏駐在だと豚肉が食べられませんから、ヒンドゥー教徒が多いバリ島はありがたい存在なのです。ということで、今回は某日本食居酒屋で豚肉料理と寿司を堪能してきました。この居酒屋さんが大当たりでして、思わず滞在中に何度も通っちゃったほど。そもそも、柴漬けと納豆トンカツをおかずにごはんを3杯も平らげるだなんて、ホテルの日本料理屋ではなかなかできないですしね。・・さすがに妻は呆れてましたが。
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2005年10月31日

バカンス

断食があけると連休。これイスラムの常識。ということで、明日から1週間ほど南の島にバカンスに出かけます。ほとんど休日のない国で働いてるんだから、これくらいはあってもいいでしょう。つか、ただでさえ休みが少ないのに、なんで先週は土日まで働いてたんだと。
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2005年10月13日

現地スタッフを登用・・できるか?

久々に仕事の話でもしましょう。

僕のところに配属されてきた新人の現地スタッフくんに、ちょっとした課題を与えてレポートの提出を命じたのが先々週の金曜日のことでした。締め切りである先週の金曜日に「例のレポート、どうなってる?」と訊いてみると、一瞬きょとんとした表情を浮かべたあと「あ!・・忘れてました、すいません」。「キミ、しっかりしてくれよ。これは仕事なんだぞ」と注意はしましたが、そんなことはそもそも想定内。いままでにも掃いて捨てるほど経験してきました。別に驚くほどのもんじゃございません。

「じゃ、いつ提出できるの?」
「・・来週の火曜日です」
「よし。んじゃ、この前教えた『このレポートをどう書きゃいいのか』ってことの大筋をもう一度おさらいしておこう」
と御丁寧にレポートの方向性を二度までも教えたわけですから、内容にも多少の期待はしますよね。

で、火曜日の朝一番に持ってきたのはいいですが、出来が酷い・・。まったく、「大筋のおさらい」よりも粗い内容を書いてきてどうするっ。あーあ、とは思いつつも、やはりこれも想定の範囲内。そんな程度の書類なんぞ、いままでにダンボールに数箱分はお目にかかっております。ということで、朝からせっせとレポートに赤を入れて、なおかつ「どこがいけないのか」を御丁寧にもレクチャー。自分で言うのもなんですが、ここまでやってあげる上司なんていませんよ、ホント。うちの上司なんてあんた、そりゃもう酷いもんで・・(以下自粛)。

ところで会社のお偉方によると「これからはどんどん現地スタッフの登用を図っていく」ということなんだそうです。「結構なことですね」とは思いますが、その一方「海外店の現地スタッフは現地人から見てもレベルが低い連中が多い」のは一般的に見て事実だと思います(特に欧米)。会社の方針としてそうしていくつもりなら、まずは採用のプロを寄越してどういう人材を採用すべきかレクチャーしてくれないと話が前に進みません。現地のトップたちはそんな言葉に右向け右ですから、結果として我々現場の連中が右往左往するわけで。とにもかくにも、お偉方が言いっ放しでは困ります。「会社の方針」ならば、しっかりとフォローしてもらいたいものです。しかし、お偉方のみなさんも駐在時代は現地スタッフで苦労したでしょうに、なにをいまさら・・。ねえ?
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2005年09月06日

足裏不健康法

とあるアジアの空港でのこと。フライトが遅れまして、3時間ほど空き時間ができました。別に腹もすいてないし、買いたいような珍しい土産物も見当たらないし・・、と特にあてもなく空港内をうろうろしてると、目に入ったのが「足ツボマッサージ」の看板。へえ、中華文化圏でもないのにこんなもんやってるのか、と物珍しさも手伝って思わず入店。

狭い店内にびっしり並んだマッサージチェアには、地元系から華僑系、足ツボ初体験と思しきバックパッカー風のブロンド美女までが座っており、人種の坩堝と化してます。東京でマッサージしてもらうことに比べると「半額の半額」程度で済む価格破壊ぶりに感激して思わず「2時間コースで!」とオーダー。マッサージチェアにゆったりと腰を下ろします。

店員さんがお湯が入った桶を持っていそいそと近づいてきます。
「・・ちぇ、男かよ」
紳士たるもの、わからないと思って日本語でぶつぶつ文句言っちゃいけません(僕の隣のおっさんに付いてる店員がかわいらしい女の子だからって、損した気分になるのは僕だけですかね?)。内心ぶつぶつ言いつつ(やっぱ言ってんじゃん)、さっそく革靴を脱いで、お湯に足を浸します。うーん、絶妙な湯加減。

丁寧に足をぬぐってもらった後は、クリームを塗って、マッサージ開始です。
「・・うっ・・・んー・・・・んー・・んーっ!」
久々の足裏マッサージ、やっぱり痛いじゃないですか。苦悶の表情を浮かべるたびに、店員くんはニヤッと笑って「胃」とか「腰」などと教えてくれます。あんまり痛いところが多いんで、最後にはいったいどこが良いんだかわからなくなりましたが。

開始後10分と経たぬうちに、店内に置いてあるテレビから流れる地元リーグのへぼサッカーなど上の空になってきました。あのときどうして2時間コースなど頼んでしまったのだろう、と自分の浅はかさを恨んでも後の祭。1時間悶絶してもまだもう一本足が残ってる、という地獄責めに、ひたすら目を閉じて一刻でも早くマッサージが終わることを祈り続けます。

「・・んーーーっっ、あたぁーっ!だぁっ、そこはいかん!いかんっっ!」
と思わず日本語で叫びつつマッサージチェアから跳ね起きると、隣のおっさんがニヤニヤと僕を見ていることに気付きました。そういえば、さっきから痛い痛いと大騒ぎしているのは店内で僕だけ。いかにも足裏の皮膚がぶ厚そうなおっさんおばはんどもばかりとはいえ、なんで僕だけ?そういえば例のブロンド美女は?と店内をきょろきょろすると、もう姿が見えなくなっていました。おっかしいなあ、ほぼ同時に入店したはずだがなあ、あまりの痛さに途中でやめちゃったのかな?それは賢明だよなあ、と思いつつも、払ったカネ惜しさに途中でやめることができない僕(ケチ!)。

脂汗を浮かべつつ、やめるべきか、やめざるべきか、とハムレットのごとく苦悩する僕に、隣のおっさんがニヤニヤと話しかけてきました。
「そんなに痛いかい?」
見りゃわかるやろ、ボケぇ!と言い返す気力もなく、ただ頷く僕。
「・・あんたは痛くないの?」
「俺はもう、このマッサージ慣れてるからねえ」
こんなもん、慣れの問題かよ?とは思いつつも、ツッコむ気力すらない僕。
「それはうらやましいなあ。だいたいどれくらいのペースでマッサ・・あいたーっ!」
思わず絶叫する僕に、店員くんはニヤリと笑って「ここが悪いんですよ」と自分の股間を指さしました。手を打って大喜びする隣のおっさん・・。

こうして悪夢のような2時間が終了。「これで健康にならなけりゃ店に火ぃつけるぞ、こらぁ」とぶつぶつ言いつつ店を出て、足の裏に残った痛みを感じつつ搭乗口へと向かったのが昨日のこと。

そして今朝、起きてみると異変に気付きました。足の裏が痛くて歩けないのです。一歩足を踏み出すごとに激痛が走ります。クルマ出勤ですのでなんとか会社までは辿り着きましたが、さっきからデスクに張り付いたまま動けません。

「足裏マッサージのせいで歩けないらしいじゃない。あの国のマッサージはテクニックじゃなくて力任せにやるからねえ」と妙に嬉しそうな同僚。ええい、それを早く言わんかっ。「変なマッサージで病気もらうよりはよかったんじゃないですか?」とは後輩クンの弁。ったく、あっち行ってろ、バカっ!
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2005年08月05日

一時帰国雑感

任地に戻った直後の仕事ラッシュもようやく落ち着いてきたので、備忘メモ程度にいくつか。

その1
同期とキャバクラで羽目を外した帰り道(なにしてんだか)、六本木でタクシーに乗車拒否されちゃいました。「そんなに景気ってよくなってたんだっけ?」とみんな顔を見合わせましたが、確かに周囲ではタクシーの奪い合いが行われています。東京のタクシー事情を目の当たりにして思い出されたのは、その数日前に見た大阪・御堂筋のタクシー行列。まったく、彼我の違いを感じざるをえません。

その2
日本はやっぱり女の子がみんなかわいい。ぶらっと入った古着屋のレジの女の子が石原さとみにそっくりで、「ここはどんな美女大国やねん?」とビックリしてしまいました。一部先進国を除いては、そんなにかわいい子は一般人とは違う世界に住んでるもんです。つまり普通の国じゃ、生まれ育ちなんて顔見りゃだいたいわかるんです。なのに、この国では「石原さとみレベル」が古着屋のレジをやってる。これ、意外に凄いことです。

その3
なんか帰国中はざる蕎麦ばっかり食ってた気がします。美味しいし、つるつる食えちゃうから食も進むんですが、お勘定の金額も「たかが蕎麦でこんなにするの?」という額に・・。たかが蕎麦を一枚追加するだけでも思わず逡巡してしまいます。おカネさえあれば本当にいい国なんですけどねえ、日本。

その4
「こんなに忙しく働いてるんだから、これで仕事が楽しくなきゃ会社辞めてるよ」とは広告代理店勤務の友人の言葉。映画会社勤務の友人もテレビ局勤務の友人もみんな仕事は楽しそうでした。仕事が楽しいのが一番だよなあ、やっぱり。おカネは大切、でも、好きな仕事をするのはもっと大切。
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2005年07月29日

乙女の悩み

久々に顔を出した馴染みのバーのカウンターで、たまたま妙齢の女性と隣り合わせました。なかなかの美女だったこともあり、興味津々でいろいろとお話してみました。若い日本人女性とサシでお話しするのは滅多にない機会ですし。

「こういうお店にはよく来るんですか?」
「ひとりでお店をまわるの、結構好きなんです」
「へーえ。ここのお店は初めて?」
「いえ、一度こちらに来たんですが、そのとき、私お勘定しなかったんで・・」
「えっ?」
「いえ、店長が途中で寝ちゃって・・。で、その場に居合わせた常連さんが『別に払わなくっていいよ』っておっしゃるから・・」
「あはは、この店らしいねえ」
「で、今日はそのときのお勘定を払いに来たんです」
「なーんだ、そのまま飲み逃げすればよかったのに」
「そんなことしません!」
などと会話は進んだんですが、途中から話は彼女の恋愛へと移っていきました。

「私、いままで男の人と付き合ったことがないんです」
「え?そうなの?」
「はい・・」
「じゃあ週末とかはどうしてるの?」
「ひとりで街をぶらぶらしたりとか・・」
「いま一人暮らしだったよね?別に寂しくはないわけだ?」
「うーん、そうですね。でも、彼氏は欲しいですよ」
「でも、結構モテるでしょ?いろいろお誘いとかあるんじゃないの?」
「ちょこちょこあるんですけど、でもあんまり・・。だけど彼氏は欲しいんです」
「例えばさ、友達とか会社の人とかが、彼氏とデートしたりとかしてるでしょ?そういうの見てても特に羨ましいとは思ったりしない?」
「そうですねえ・・。羨ましいと思うような彼氏に出会ったこともないし・・。でもホント彼氏は欲しいんです」

22歳だという彼女はしきりに「彼氏が欲しい」と言いますが、話を聞いてみると、どうも彼女は「別に一人でも寂しくない」ようです。「恋愛」というものがしてみたいけど、したこともないし、どういうものかもよくわからないし、だから切実にしたいわけでもないし、ということですね。

しかしまあ、そもそも恋愛なんてしたくてするようなもんじゃないわけで、そういう意味ではいい人が現れるのはもうちょっと先の話なんじゃないの?ということを伝えてみたんですが、その言葉を聞くと彼女はカウンターに突っ伏してしまいました。さっきから強い酒を結構なペースで飲んでましたから、感情のブレを抑えきれなくなったのかもしれません。他のお客と話していた店長が「え?彼女泣いてるんですか?」と表情で訊いてきます。「違うと思うけど・・。酔ってるかもね」と表情と口の形で伝える僕。「ふーん、じゃあ仕方ないですね」という表情の店長。

間もなく彼女は顔を上げて「やっぱり私、恋は出来ないのかもしれませんね・・」なんて話し始めたんですが、「お店に悪いことしちゃったな」という反省でこちらのテンションがなんとなく下がってしまい、会話もそれまでのように盛り上がることもなく、それから少しして、彼女は「あ、もう電車が・・」と帰ってしまいました。「まったく、女の子が隣にいるときはまったく箸が進みませんね」とほぼ手付かずのまま皿に残ったソーセージに苦笑する店長。ただただ苦笑いの僕。

翌日、妻にこの一部始終を話してみました。もちろん、僕が女の子と二人でずっと話をしていたとバレるとどんなひどい目に遭うかわかりませんので、「たまたま隣り合わせた男女の会話を、カウンターで聞いていた」ということにしておきましたが。妻はふむふむと聞いていましたが、聞き終わると一言、「で、その店長さんはかっこいいの?」。「うん、確かになかなかのイケメンではあるなあ」と答える僕に、妻はすかさず「そんなもん、恋が出来ない乙女を装って店長さんを落とそうとしてただけに決まってんじゃない」。

「えー、だって店長は別のお客さんと喋ってたんだよ。別の男にそんなことアピールしても仕方ないじゃないの」
「それはたまたま昨日は店長と話すチャンスがなかっただけじゃない。でも、話なんて人を経由して入ってくるほうが信憑性が高くなるわけだし」
「ふーむ、じゃあその男は店長向けの広報役に仕立て上げられたってわけ?」
「そんなところじゃない?しかし、そんな女の子に横から真剣に恋のアドバイスするなんて、その男もだいぶマヌケね」

いやあ、実はそのマヌケな男ってあなたの夫なんですよ、なんてカミングアウトするわけにもいかず、僕はただ「そういうもんなの?いやー、女の子って恐いねえ」とへらへら笑って誤魔化したのでした。それにしても、女性ってそういうもんなんですか?なんだか、「人間不信」と筆ででっかく半紙に書いて逃げ出したい気分です。
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2005年07月27日

笑って許して

仕事中よりも休暇中のほうが更新が滞るとはこれいかに?

さて、珍しいことに、夫婦二人でキタの繁華街にある居酒屋さんに行ってきました。すっかりキタのお店にも疎くなってしまったこともあり、本屋さんでガイドブックを立ち読みして選んだお店です。19時過ぎに入ってみると、場所柄か、サラリーマンばっかり。カウンターに座って、隣から漏れ聞こえてくる話を聞くともなしに聞いていると、近くのテレビ屋さんだとか、ご同業の方だとかが多いようです。

「久々の和食だからうきうきするね」などと言いつつ妻がメニューを開くと・・「わっ!」。開いたページの間から、小さなゴキブリが走り出てきました。「どうもすいません!失礼しました!」とカウンターの中の渋いオヤジが礼儀正しく謝ってきます。「いやいや、大丈夫ですよ」と返して、気を取り直してメニューを頼みます。

「○○ください」
「すいません、それ、季節じゃないんで今はお出ししてないんです」
「んじゃ、××」
「すいません、それも旬が過ぎちゃってるんで今はありません」
・・じゃあメニューに書くなよ。季節ごとにメニューを分けりゃいいじゃん。季節感のないこっちが悪いとおっしゃられるかもしれませんが、そんなもん、ファミコン世代のこちとらにわかるわけがありません。それに、日がな一日土いじりして暮らせるような身分でもないわけだし。ということでメニューから探すのは諦めて「お勧めのヤツください」と頼んでみました。

・・と、さっそく一皿目が出てきます。ずいぶん早いな。
「先ほどは失礼いたしました。これはサービスです」
あ、嬉しいじゃないの、この心遣い。見ると、皿の上には真っ赤なミニトマトが二つ。でも、なにかおかしい。表面がゼリーっぽいというか・・。
「?・・このトマト、なんか色つやが変じゃない?」
僕と同様、怪訝な顔をした妻にカウンターのオヤジが
「お嬢さん、これはこう使うんですよ」
とトマトを掴んだかと思うと、カウンターにベチャッと叩きつけました。
「!?」
「これ、ひっつけて遊ぶんです」
トマトの正体はスライム状のおもちゃでした。
「・・・」
それってどうよ?オモロいの?そもそも、あんたは謝るつもりないの?といろいろな思いが交差し、顔を見合わせる我々。かたや我々のノーリアクションにこれまた困惑の表情を浮かべるオヤジ。なんとも気まずい空白を打ち消すようにオヤジが一言。
「どうぞ、御自由にお持ち帰りください」
こんなもん持って帰ってどないせえと言うんじゃい。わしらをバカにしとるんか?という一言をぐっと堪える我々。そして、オヤジは何事もなかったかのように和風サラダを我々の前に置いたのでした。

この一件ですっかりへそを曲げた妻をなだめつつ、「美味くないこともない」という普通の創作和食屋レベルの食事を終えると、お勘定が2人で諭吉1.5人分。あらまあ、とおばはんみたいな声を上げつつ勘定を済ませて店を出て、「これからどうすっかね?」と歩き出したところ、お店から店員のおばさんがひとり、脱兎のごとく飛び出て僕たちに向かって一言。
「トマト、お忘れですよ!」
・・ええい、いらんと言うにっ!

「結局、笑って許してもらおうとするからいけないのよ」
飲みなおすべく入ったバーで、カクテルを片手に妻は腹立たしげに言いました。
「みんなノリで誤魔化そうとするじゃない。そこが大阪の嫌なところ」
「ずいぶん言ってくれますねえ」
「だってそうじゃない。それに大して美味しくもないし」
「ふーむ」
「だからチェーンの居酒屋が増えるのよ」
「言われてみれば、チェーン系のお店は多いね」
「そういうところは接客もしっかりしてるもん」
「全然喜んでないのに『ハイ喜んで!』というお店もあるけど・・」
「でも、少なくともあんな失礼な方法で誤魔化したりはしないわよ」
「マニュアルのおかげ、ってことですか」

妻は例のトマトがどうにもお気に召さないようです。
「ああいうやり方って、『笑えない客の方が度量が狭い』って言ってるようなものじゃない?」
「確かにあれじゃ、こちらに『怒る』って選択肢はないよね。怒ったらこっちが悪者になっちゃうような・・」
「そういうのを許しちゃえるお客しかあのお店にはいないわけだし」
「まあそうだね。それが嫌な客は寄り付かないだろうし」
「だからイヤなのよ、個人でやってるお店って。別に値段が安いわけでも特に美味しいわけでもないのに」
「確かにあそこはねえ・・」
「大阪はなんでも安くて美味しいって言うけど、安くて美味しくて接客がしっかりしてるお店って、個人経営のところでは期待できないんじゃない?」
「うーん・・」
そんなことはない、とは思いつつも、全体的にそういう傾向になりつつあることは否定できない気がして仕方がないのでした。
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2005年06月22日

高まる期待、膨らむ妄想

一時帰国することにしました。時期は来月の中旬、期間は2週間弱といったところ。

急遽決めたんで全然友人たちには連絡を取ってないんですが、久々に再会できると思うといまから楽しみです。それに7月の日本といえば、なんといっても女性の衣装に注目でしょう!浴衣に水着にノースリーブにと、おっちゃんの期待と妄想は膨らむばかりです。

ちょっと帰らないうちに日本もすっかり開放的になって、女の子はみんな片乳出しながら歩いてるとか、そんな国になって・・たらそれはそれでちょっとイヤか。

・・とまあ帰国の日までこんな妙に昂ぶった気持ちで過ごすことになるのでしょう。幾つになってもこの調子です、ハイ。
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2005年06月20日

デジャブな日曜日

妻のいない日曜日はこれで3回目。朝起きてインスタントの味噌汁とフリーズドライの納豆で簡素な朝食を済ませる。両方とも2週間ほど賞味期限を過ぎていたが、まあどうってことないか。

OASISの新作を買いに再びショッピングモールへ。2軒目でようやくOASISの新作を見つける。嬉しくなって、いつものケーキ屋でケーキを買い込んでしまう。「また来週も来てね」と笑顔の店員に「このペースでケーキを食い続けてたら太っちゃうよ」と答えると「大して変わらないわよ」。・・それ、どういう意味だ?

帰宅後さっそくOASISを聴いてみる。・・うーん、どうだろ、これ?世評ではそれなりに評価が高いみたいだし、編集者の友人もメールで「ネブワースの頃のOASISが帰ってきた!」と興奮気味に知らせてくれたのだが・・。確かに「LYLA」はいい曲だと思うけど、例えば「WHATEVER」なんかにはあった、どこまでも視界が開けていくような爽快感や開放感が感じられない。あれから10年。彼らも年をとったということなのか、それともどうしてもセカンドアルバムのクオリティーを求めてしまう僕が悪いのか。

ややテンションは下がったものの、まだまだ昼前だ。インスタントのカレーを食いつつ、「クルーグマン教授の経済入門」を読む。噂どおり面白く、かつ、限りなく「サルでもわかる」レベル。おかげで僕でも理解できた。しかし考えてみりゃ、この内容を知らずに日経新聞を読んでも仕方ないわな。嘘が書かれてても判断できないではないか。どうでもいいけど、とうとう夕刊の連載小説までポルノにするとは、日経、いったいどうなっちゃったんだ?ここまできたら、いっそ宇能鴻一郎調で社説を書いてみたらいいのに。

読み終えたときにはすっかり日が暮れてしまっていた。あー、今日も運動せずに一日が終わってしまったなあ、と少し後悔しつつもいそいそと棚から「ブラス!」のDVDを引っ張り出して、宅配ピザを食べつつ鑑賞。で、やっぱりラストで泣く。「ええ映画やなあ」としみじみしつつ就寝。

・・しかしこうして見るとロクなもん食ってないな。
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2005年06月15日

肉体改造で経費削減

妻のいない日曜日はこれで3回目。朝起きてインスタントの味噌汁とフリーズドライの納豆で簡素な朝食を済ませる。両方とも2週間ほど賞味期限を過ぎていたが、まあどうってことないか。

OASISの新作を買いに再びショッピングモールへ。2軒目でようやくOASISの新作を見つける。嬉しくなって、いつものケーキ屋でケーキを買い込んでしまう。「また来週も来てね」と笑顔の店員に「このペースでケーキを食い続けてたら太っちゃうよ」と答えると「大して変わらないわよ」。・・それ、どういう意味だ?

帰宅後さっそくOASISを聴いてみる。・・うーん、どうだろ、これ?世評ではそれなりに評価が高いみたいだし、編集者の友人もメールで「ネブワースの頃のOASISが帰ってきた!」と興奮気味に知らせてくれたのだが・・。確かに「LYLA」はいい曲だと思うけど、例えば「WHATEVER」なんかにはあった、どこまでも視界が開けていくような爽快感や開放感が感じられない。あれから10年。彼らも年をとったということなのか、それともどうしてもセカンドアルバムのクオリティーを求めてしまう僕が悪いのか。

ややテンションは下がったものの、まだまだ昼前だ。インスタントのカレーを食いつつ、「クルーグマン教授の経済入門」を読む。噂どおり面白く、かつ、限りなく「サルでもわかる」レベル。おかげで僕でも理解できた。しかし考えてみりゃ、この内容を知らずに日経新聞を読んでも仕方ないわな。嘘が書かれてても判断できないではないか。どうでもいいけど、とうとう夕刊の連載小説までポルノにするとは、日経、いったいどうなっちゃったんだ?ここまできたら、いっそ宇能鴻一郎調で社説を書いてみたらいいのに。

読み終えたときにはすっかり日が暮れてしまっていた。あー、今日も運動せずに一日が終わってしまったなあ、と少し後悔しつつもいそいそと棚から「ブラス!」のDVDを引っ張り出して、宅配ピザを食べつつ鑑賞。で、やっぱりラストで泣く。「ええ映画やなあ」としみじみしつつ就寝。

・・しかしこうして見るとロクなもん食ってないな。
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2005年06月10日

日本村の生活

妻は日本にいるときによく「海外に住んでいたら、ずいぶん国際的な生活なんでしょうね」などと言われるらしい。「国際的な生活」ってのがどういう生活なのかはよくわからんが、少なくとも、駐在生活はある面において「日本以上に日本的」であることは間違いない。

そもそも僕が商社を選んだ理由のひとつに、「社宅がない」というのがあった。「給料は少々高いけど、その代わり社宅とかはありませんよ」という福利厚生に対する考え方は、「給料は少々低いけど、社宅とかはしっかり備えていますよ」という多くのメーカーさんに比べ、魅力的に思えた。ご近所が会社の人間ばっかり、というのは息が詰まりそうに思えたわけだ。

しかし、確かに日本勤務中はそんなものとは無縁に思えた商社だが、いったん駐在しちゃうと日本人村という小さなコミュニティーの住民になるんだから、実態は変わらないのである。ある程度日本人が住んでいる街は特にだが、昼にしても夜にしても、日本人は同じところに集まる傾向がある。というか、治安の面や言葉・娯楽の面で日本人が満足できるところなどそうはないから、自然といくつかの特定スポットが人気となるのだ。ご近所が会社の人間というだけならともかく、休日買い物していても夜飲みに行っても日本人ばっかり、しかもそのほとんどが「特に親しいわけではない顔見知り」というのでは、その息の詰まり方は社宅生活よりもひどいんじゃなかろうか。

特に平日の昼間になにもやることがない奥様方は、習い事とホテルのカフェでお茶しながらの噂話という二本柱にもっぱら注力することを余儀なくされるわけで、お好きな方はともかく、そんなものが好きじゃない人には確かにストレスフルな環境ではある。ヨーロッパなどに行ってブランド物を買い漁る駐在員の奥さんたちの噂もちらほら聞くが、彼女らにしてみれば一種のストレス発散なんだろう。もちろん、旦那にとっちゃ、たまったものではないだろうが。

「駐在手当てっていうのは、ま、一種の慰謝料みたいなもんだな」と口の悪い先輩が言っていたのを思い出すが、あながち間違ってはいないと思う。問題は、「ブランド物買い漁り費用」に充てるには少々足りないところか。
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