2011年12月23日

メッセージボトル

マキへ

真夜中に、酔っ払いながらこれを書いています。

今日は同業他社5社との会合があり、ディスカッションの場でいろいろ刺激を受けて、打ち上げの酒席で馬鹿話をして大笑いして、ヘロヘロになって家にたどり着いて、でもさっきの刺激を忘れるのは惜しくて、まともに持てないシャーペンを握りしめて、ノートに自分たちの仕事の将来像について、溢れる想念を一つ一つ取りこぼさないように、乱れた文字で書きつけていきました。

そんな僕の姿を好きになってくれたのが貴女でした。毎日「もう無理だ」ってところまで仕事してロクに貴女のために時間を割けない僕を、ぶつぶつ文句言いながら、でも貴女は必ず最後には許してくれました。

貴女との恋が成就しないことは初めからわかっていました。僕には貴女以外にも守るべきものがあり、もっと言えば、貴女と同じくらいに失いたくないものがありました。ずるい男だと言われれば、返す言葉もありません。僕は貴女の貴重な時間を奪い、貴女の愛を独り占めしました。奪いたかった。独り占めしたかった。まるで玩具がほしいと泣く子供です。いまさら償おうにも償えない。ただただ、自分が酷い男だと認めることしかできません。

でも、恋が終わった今でも、ときどき僕は貴女のことを思い出します。いや、ほぼ毎日貴女のことを想っています。だからって、いまさらどうなるわけでもないけれど。

これからも僕はこうやって脳をアルコールに浸しながら、自分の仕事について、そして商社について、考え続けることでしょう。もちろんそれは僕の仕事であり、そして、僕がやりたくてやっていることです。でも、ただただそれがやりたくてやっているってわけじゃない。そのモチベーションのうちの何パーセントかは、そんな僕の姿にあきれつつも優しい目で見守ってくれた貴女に、またあの日のように褒められたいからなのです。もちろん、いまさらどうなるわけでもありません。でも、なんとかして貴女にそれを知ってもらいたいという気持ちを抑えきれずに、こんなとりとめのない文章をブログに書きつけています。

ネットの片隅に書かれたこんな文章を貴女が読む可能性など、限りなくゼロに近いでしょう。でもそれでもかまわない。想いをメッセージボトルのようにして流したら、もしかすると貴女が読んでくれるかもしれない。そんな可能性を信じることができれば、僕はまた明日からも頑張っていけるのです。

最後に、貴女に直接言えなかったことを書きます。

貴女はいまも僕の生きる原動力です。貴女を愛することができて、本当によかった。せめてそれだけでも貴女に伝わってくれればいい。
posted by コピ at 04:37| Comment(12) | TrackBack(0) | 商社な日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ拝見しました。

お互い相手を尊敬・尊重しあう。
人を愛する事・愛される事って、こういう事なんだなって改めて感じました。

限られた時間の中で一緒に同じ時を過ごすことは現実的には難しい事だったのかもしれないけれど、その一瞬は本当に尊くて貴重な出来事なんだなって。

愛って、そういう相手の方と生涯を共にし(結婚)、夫婦として一つの家庭をずっとずっと大事にしていく事に直結する…

って、あれ(笑)じゃあ今の奥さんは何なのか。って話に(笑)妥協?合理的判断?いずれにしても気持ちの上でもかなり今の奥さんに対する扱いが違ってくるだろうなあ。というのが正直なところ。

勿論、大本命の女性を妻にできる事と、合格ラインの候補の中から今の妻を選んで「あげた」事、結婚生活そのものの質が違うんだろうなあ。

理屈云々抜きに、人生という貴重な時間を納得して過ごせているのだろうか。

なんて、思ったのでした。

あまりに素敵な想いが募った内容で、傍から読んでいて思わず「なんとかならないものか」、と思った次第。

…なぜ、今の奥さんと結婚をなさったのか。切なすぎる。
Posted by at 2011年12月30日 01:19
>名無しさん

故中島らもはかつて「恋とは交通事故みたいなもの」と言いました。いくらこちらが用心していても、いわば不可抗力で巻き込まれてしまうこともある、と。もちろん恋には本来的な意味での加害者・被害者はいないわけで、この例えが満点の言い回しであるとは思いませんが。

妻との恋愛もそうでした。「この女性しかいない」と思って結婚しました。でも、交通事故で負った傷がいつか癒えるように、この恋愛感情もいつか色褪せてしまいました・・と書くと酷い男のようですね。というか、実際酷い男なんでしょう、僕は。

妻は今でも僕にとって、同居人として、そして人生の伴走者として最高のパートナーだと思っています。話も合うし、人間性も申し分ありません。妻を見るたびに美しいと思いますし、周囲の人からたとえお世辞にでも妻を誉められると、我がことのように嬉しい。しかしいま僕が彼女に抱く感情は決して恋愛感情ではなく、家族愛とでも呼ぶべきものです。その意味では、二人の関係はより濃密になったと言えるのかもしれません。

こんな僕に別れた彼女を選ぶという選択肢はありませんでした。より正確には、いまの妻と別れる気はありませんでした、と言うべきでしょうか。でもその一方で、彼女と初めて出会ったとき、どうしても彼女をものにしたい、他の誰にも彼女を渡したくない、そう思ったのも事実です。このような感情の高ぶりは、それこそかつて妻と恋に落ちて以来だったかもしれません。

もし僕がもう少し若ければ、もしかするとその彼女と・・いや、なかったでしょうね。どんな至上の恋愛も結局は恋が愛へと変質する過程に過ぎないことは、妻という最高のパートナーを得(てしまっ)た僕には最初からわかっていたはずですから。

・・恋愛について書くことは難しいですね。まして己の恋愛についてのことは。自分の書いていることのアンビバレントさに、もどかしさがつのります。
Posted by コピ at 2012年01月05日 23:07
不完全燃焼のまま、次の恋愛をし今の奥さんと結婚に突入した…ということですね。

それは確かに、尾を引きますよね。

もどかしさを抱えながらも次の恋愛をし、それでも『ほぼ、毎日思い出す彼女』を心に秘めながらも結婚をして奥さんと「家族愛」まで築き上げて。

でも、結局、「家族愛」に飽きてしまい、懐かしい最高だった「恋愛時期」を振り返って過去を悔やんでしまうのも、無理はないと思います。

ご結婚してもなお、『ほぼ、毎日思い出す』くらいの後遺症が残るほど、愛おしく、ご自身にとって最高のパートナーだったのだと思います。

なぜ、そのような素敵な女性と別れてしまう事になった理由は自分は解りかねますが、きちんと筋を通して「奥さん」との家族愛を選択なさっている事は、とても素晴らしいと思います。

Posted by at 2012年01月06日 10:25
>名無しさん

なにやら誤解されておられるようですが、妻と結婚したのち、「別れた彼女」と出会ったわけです。
Posted by コピ at 2012年01月14日 09:44
とても素敵なメッセージだと思い、コメントさせて頂きました。(長文、失礼致します)

私は現在、商社マンの彼と遠距離恋愛中で、連絡をくれない、頻繁に会えない、数ヶ月後には彼が2年間の海外研修を控えている状況で、この寂しさに耐えられるか、彼への気持ちが続くのか、日々不安を抱えている者です。

そんなこんなで、商社マンの生態を知るべくネット上を嗅ぎまわった末、ここに辿り着きました(笑)

自分の為に時間を作ってもらえなかったとしても、
>>僕は貴女の貴重な時間を奪い、貴女の愛を独り占めしました。
奪いたかった。独り占めしたかった…

と、想ってもらえる《貴女》を同じ女性としてとても羨ましく思うと同時に、酷い男(すみません^^;)を好きになってしまい、辛かっただろうと同情します。

自分に寂しい、辛い想いをさせる酷い男でも、彼のやりたいことを応援したいと思ってしまう《貴女》の気持ちも痛いほどよくわかります。

《貴女》は、報われないという点で、私より遥かに辛い思いをされたと思いますが、自分の状況と少し重ね合わせて、感傷的になってしまいました。

>>妻は今でも僕にとって、同居人として、…(略)…二人の関係はより濃密になったと言えるのかもしれません。

奥さんに対する気持ちもとても素敵だと思いました。

いつか恋愛感情が色褪せても、誰かに最高のパートナーだと思ってもらえるような人に
なりたいと思いました。そうなれば、今の辛さも報われるような気がします。

喉の奥が締め付けられるような、それでいて少し励まされるような、不思議な気分ですが、素敵なメッセージをありがとうございます。
Posted by ユウリ at 2012年04月09日 18:58
以前から、どきどき拝見させて頂いてます。

この投稿から半年くらい経つようですが、少し辛さは和らぎましたか?
お相手の方も元気に、次の恋に向かえていたらよいですね。

お二人ともお互いのことを忘れることはないのでしょうね。

でも、私は女性なので、若干お相手の方寄りです。
コピさんより素敵な、お相手の方を一番に考えてくださる方に巡りあって、是非とも幸せになって頂きたいです。


お体大切に、お仕事も頑張ってください。
次回の投稿楽しみにしてます。




Posted by たま at 2012年06月30日 07:32
>ユウリさん

すっかり返信が遅くなりましたが、その後遠距離恋愛のほうはいかがでしょうか?

研修期間中は単身で修行に励め、というルールは僕の会社ではもはや「前近代的なルール」として形骸化しつつあるようですが、上司によっては未だに一時帰国も事実上禁止するような厳しい人も残っているようですから、彼氏がそういう人の下で苦労していないこと、そしてユウリさんの恋愛が成就することをお祈りします。
Posted by コピ at 2012年10月07日 15:22
>たまさん

コメントありがとうございます。僕のほうはまあそれなりに傷が癒えてきましたが、相手のほうはどうなのか・・。その後会ってないので知りようもないですが、幸せになっていてほしいと祈るのみです。

もう1年近くブログを書いていなかったので、なにを書けばいいのかもよくわからず、最新の投稿の内容が妙なものになってしまいました(笑)これに懲りず、今後ともごひいきのほどを。
Posted by コピ at 2012年10月07日 15:25
コピさん、お元気になられたようで、良かったです。

彼女のことを少しはまだ思い出すこともあるのでしょうか。
想像するに、お二人ともイイ女&イイ男、なんでしょうね!
何年経っても忘れられないくらい魅力的な方と、相思相愛の時間を持てたって、素敵なことですね。

おそらく奥様も素敵な方なんだと。良いな〜(笑)
大切にされてください。コピさんが素敵なのは奥様のお陰と思いますよ!

年の瀬、何かと忙しいですが、体調崩されませんように。
良いお年をお迎えください。
Posted by たま at 2012年12月20日 01:24
>たまさん

コメントありがとうございます。彼女のことですか・・。やっぱりたまに思い出しちゃいますねえ(苦笑)

妻が素敵な女性であることは手前味噌ながら否定はしませんが、僕自身は素敵という言葉からは程遠い存在でして・・。ともあれお褒めいただいたので、今後はブログイケメンを名乗りたいと思います(笑)

では、たまさんもよいお年をお迎えくださいませ。
Posted by コピ at 2012年12月30日 16:38
はじめまして!通りすがりの者です。
先日、私は、守るものがある商社マンと、泣く泣くお別れしました。
Mikaelが唯一、成功しているのはキャリアだから、と冷静に分析され、キャリアを棒にふるようなことはして欲しくないと。
お互いが愛し合っている、大好きな気持ち、痛いほど伝わります。
もし、こんな風に彼が思っているとしたら、と思うと、抱きしめたくなりました。
でも、一つお願いは、もう、女性を苦しませないでください。あなたも苦しいでしょうが、あなたには帰るところがあるではありませんか。
Posted by Mikael at 2014年08月14日 01:54
>Mikaelさん

コメントありがとうございます。仰る通り、もう女性を苦しませようとは思いません。

ただ、わかっていただこうとは思いませんが、苦しめたくて始めたわけじゃない。そもそも始めたくて始めたわけじゃない。でも始まってしまったからお互いに苦しむのです。
Posted by コピ at 2014年09月15日 08:05
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