2010年04月06日

就職活動に思うこと

最近、学生さんと話す機会がありました。OB訪問というやつですね。いつもの通り、堅苦しい話は抜きで楽しく会話してたんですが、思わず答えに詰まった問いが2つありました。

「面接官は学生のどこを見て判断するんですか?」
「御社に勤めて、どういう仕事の能力が身に付きましたか?」

どちらもどう答えていいかどうか、一瞬判断に迷ったのでした。

その場でも誠実に回答はしたつもりですが、迷いながら話したこともあって、聞いている学生さんにとってはわかりにくかったかもしれません。ということで、家に帰ってじっくりと考えをまとめてみました。

まずは前者に対する回答から。

自分が面接官をやった際の経験から考えても、人を判断する際において「これ」というポイントはない。全体から受ける印象で判断する、としか言いようがない。もっと細かく言うと、実は面接部屋のドアを開けてから椅子に座った段階で、面接官がその学生さんから受ける印象はすでに固まっていることが多い(そういや「人は見た目が9割」なんて本がありましたね。読んだことないけど)。あとの自己PRや志望動機なんてのは、最初の印象を覆すほどのインパクトがない限りは逆に最初の印象を固めるほうに作用する。平たく言えば、「コイツ、感じ悪いな」という印象を与えてしまった人は、なにを言っても「なんかカチンとくるな」と思われる、ということ。

チャラそう、アホそう、という顔つきのヤツが意外に会社の中にいるのは、面接での会話って、そういう見た目を覆すことが比較的容易だからかもしれない。アホそうな見た目の人は、アタマのよさそうなことを喋ればいいのだ。チャラそうなヤツは、真剣な、真面目な想いを語ればいいのだ。少なくとも、マイナスの第一印象は覆すことができるはずだから。

一方、面接って「感じ悪い顔つき」の人には不利だと思う。志望動機や自己PRで「感じのよさ」をアピールするのは難しいからだ。アタマのいいことを喋ると「生意気だな、コイツ」、真剣そうなことを話すと「ホントに思ってるのかよ、お前」。いかにも分が悪い。

ということで、結論は「基本的にはあなたの第一印象で判断します。でもそれだけじゃないよ」。・・これじゃますます「よくわかりません」と言われそうな(笑)

で、後者への回答。

この質問、僕も学生時代にOB訪問でやりました。そのときに「うちの業界でしっかり勉強したら将来独立できるよ」と言ってたのは、銀行さんと商社だけ。ということもあって僕は商社を選んだわけなんだが・・。実のところ、30を過ぎてOB訪問をした諸先輩の当時の年齢を超えたいま、自分自身が自信を持って「○○という能力が身に付いたね」とはちょっと言えない。自信がない。

そりゃ商売のこともある程度はわかりますよ。会計だのなんだの、そういうことだって一通りはわかる。英語も契約書や決算書程度なら、ざっと目を通せばざっくり内容は理解できる(時折睡魔は襲ってくるけど)。経済に関する知見もある程度は持っているつもりだし、だからマスコミ好きな某社の会長さん(今度相談役になるらしいですね。もうなったのかな?)がマクロ経済について極めて怪しげな言説を弄していることくらいはわかる。もちろん、組織で10年も生きてりゃ自分の組織を有効な活用法だって知ってるつもり。つまり、誰がこの分野に強くて、こういう問題に対してはこういうメンバーに相談すれば有効な対策が講じられる、ということくらいはある程度知ってる。もちろん会社の人間全員を知ってるわけじゃないけど。

ただ、その程度のレベルでは他人様に対して「こんな能力が身に付きました」と堂々と言い放てる立場にはない、ということも痛いほどわかるようになってしまったわけなんですよ。あくまで組織人としてならたいていの連中と闘える。でも、1人でやっていく自信はない。これが正直なところです。

さて、こうしてあれこれ考えたうえで僕が昔書いた就職活動に関する話をいま読み返すと、どうもピントがずれてるというか、「実はそうじゃないんじゃないか」という話が多い。特に前者にかかわる話。昔の僕は「面接でいかにいいことを話すか」ということに力点を置いてアドバイスしていますが、実はそれってケースバイケースなんだよなあ。人によっては話じゃなくて見た目を改善すべきなのだ、ということに気づいてしまって、でも、OB訪問なんていう圧倒的に学生さんが心理的に不利な(というか緊張してる)場で、しかも初対面の人に向かって、「そもそもキミは第一印象悪いから、まずは見た目を変えるべきだよね」などと言うわけにもいかず、いまの僕の学生さんに対するアドバイスは、昔のような明快さ、わかりやすさを失ってしまっています。もちろん、それは僕なりの誠実ではあるんだけれども・・。悩むところです。
posted by コピ at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 間違いだらけの就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月04日

Days gone by

ブックオフの100円コーナーで経済書を漁っているときに、腐るほど置かれている浅井隆の本を見て、北野誠氏の復帰インタビューにあった、謹慎中に「浅井隆さんが主催する志塾という勉強会に参加していました」という一文を思い出し、激しく鬱になった。

ちょうどそのとき、店の有線からPSY・Sの「Friends or Lovers」が流れてきて、思わず涙がこぼれそうになった。1990年前後のことを思い出したのだ。僕はまだ中学生で、日々メディアから送り出される光をいちいち全身で受け止めていて、誠氏はまだ30前後で、関西ローカルの深夜の世界で過激な放送を毎週繰り返していた。当時の思い出とそれからの20年という時間が一瞬電流のように全身に流れて、思いがけないその刺激を受け止め損ねたのかもしれない。

言葉にするといかにも陳腐だけど、どこかに記録しておきたかったのでここに記しておく。いつかこんな感情のぶれも持てなくなるかもしれないから。
posted by コピ at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 分類不可能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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