2009年12月03日

新聞メディアはどうあるべきか

さすがの日経も酷評した今回の日銀の「なんちゃって量的緩和策」。1面はともかく、3面の署名記事はなかなか歯切れのいい日銀批判で、久々に読みごたえのある内容・・じゃないよね。少なからぬ大学生がスティグリッツの分厚い教科書で経済学を学ぶアメリカと違い、我々平民から日銀のトップまで経済オンチで溢れているこの国で、こんな批判だけ書いたところで、多くの読者にとっては「じゃ、どうすりゃいいの?」というところが全然わからないだろう。

新聞というメディアが凋落の一途をたどっているのは、ここんところを解決できていないからだ、というのが僕の考えだ。ここんところというのは、「読者の啓蒙」とか「対案の明確な提示」といった点ね。妙に公平性ばっか意識した(でも、特に公平ってわけでもない)記事をだらだら載っけてるだけだから、読者はそこに意義を見出せない。うちはこう考えてますよ、という意見を、そしてここが一番大事なんだが、あくまでアカデミズムに裏付けられた意見をハッキリ出して、「この事象についてはこう見るのが正しい」というものを打ち出していかないと、誰も読まなくなるだろう。実際、もう少なからぬ人々が新聞を読まなくなりつつあるんだし。「それは新聞のやることじゃない!新聞の役目はあくまでいろんな意見を載せる公平性にある!」というご意見もあるかも知れんが、それなら多分、もはや新聞の役目は終わったのだ。

でもね、結構真剣に僕は啓蒙路線ならいけると考えている。だってそうでしょう。いつの世でも、ちゃんと勉強している人は少ない。そういう人たちは手っ取り早い「正解」を求める。ニーズはあるのだ。だが、いままでの新聞は、そういう人たちに代替品、もっとハッキリ言っちゃえばまがい物を与えてごまかしてきたのだ。「大新聞という権威」とか「速報性」を表面にまぶして、パッと見はわからなくして。それに人々が気づきだしたのだ、なんてことは言わない。インターネットという、もっと便利な代替品を見つけちゃっただけなんだろう、おそらく。

なので、記事のヴォリュームを半分以下にして(そもそも、みんな主要記事しか読まんでしょ?)、様々な分野でトンデモ意見を書き散らす(でも多分悪気はない)記者どもをキチンと教育しなおすか、もしくは残念だけどリストラして、真の意味でのクオリティーペーパーを目指してちゃんとマジメに取り組めば、まだなんとか生き残れるくらいの潜在能力(と、それを必要とする一定数の読者層)が日本の新聞社にはあると思うんだが。・・買いかぶりすぎかな?

余談になるが、いま本当の意味で読者を啓蒙しているのは毎○新聞だろう。「ゾンビ企業は死ね!艱難辛苦に耐えて筋肉質の経済を実現してこそ、日本経済は復活するのだ」とアジテートしつつ、自らがゾンビ企業と化して市場からの退場を迫られつつある姿を見るにつけ、身体を張って自らの信念を読者に示さんとする姿勢に心打たれる・・わけがなく、リアクション芸人が本物の熱湯をかけられて悲鳴を上げるような、本末転倒な滑稽さを感じてしまう。

ちなみに、ゾンビ企業が市場から退場したって、経済は筋肉質にはならんからね、念のため。たとえて言うなら、「2メートル、300キロの大男が筋肉質を目指してダイエットしたら、確かに体重は100キロになったけど、身長も50センチに縮んじゃいました」という結果にしかならない。なんでもかんでも「苦労したら報われる」ってわけじゃないのだ。そういう意味では、ひたすら苦労すればいいという唱える自称経済ヒョーロン家の発言は、死ぬほどハードなトレーニングを課して選手をことごとくぶっ潰した広島カープの達川元監督の指導理論に似ている・・って誰もわかんないか。
posted by コピ at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 分類不可能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

日本オワタ\(^o^)/

昨日から機嫌がよくない。

今日も会社で馬鹿なヤツを悪し様に罵ってしまった。もちろん、こっちの言ってることは正しいんだ、全面的に。物事は結果的にこちらの考えてる通り進んだんだし、悪くはないはずなんだ。

でも、またやっちまったな、という悔いを感じる。「人は理屈じゃなくて感情(と勘定)で動く」といつも自分に言い聞かせてるはずなのに。もちろん、わかっちゃいるができないからこそ、いつも言い聞かせる羽目になるのだが。

なんでこんなに機嫌がよくないのか。もちろん人間が出来てない、というのはあるだろう。でも言い訳じゃないが、口先でだけデフレを認めつつ、ロクに対応もしないふざけた日銀総裁のビンボ臭い顔を見せられれば腹も立つでしょうよ(その上、現行の日銀の政策を擁護するかのような日経新聞の記事とかも目にしてしまって、日経の記事にはなんにも期待していないとはいえ、改めて心底がっかり)。

しかもその総裁が率いる日銀様が、我々不況に苦しむ日本国民のためにありがたくも10兆円というはした金を使ってくださるというニュースを目にするに至っては、ワタクシ、感涙にむせびましたよ。おい白川、日本のためにさっさと腹を切れ。あと、これを評価するとのたもうた管直人。お前は勝間女史からなにをレクチャーしてもらったんだ?

で、滅多に観ないテレビを観ていると(日経新聞系列の経済ニュース番組ね)、この日銀の「金融緩和」と為替介入について、いいこと言ってる論者も一部出てきたのに、最後は円高万歳論者が話を締めるという素敵な展開で超がっかり。日本は資源を輸入しなければいけないから円高はいいこと、なんてシラフで言えるのは本当にお見事。変なクスリでもやってんじゃないの?

就職活動中にこのブログを偶然目にした学生諸君。こんなことを言ってしまうと身も蓋もないが、君たちは本当に不幸だ。こんな愚かな金融政策を採る総裁が日銀を率いる時期に就職活動を迎えてしまうだなんて(ちなみに、就職活動をスキップして大学院に進学しても大して違いはないだろう。日銀総裁の任期は5年。白川が総裁に就任したのは2008年4月だ。最低でもあと4年近くは日本経済に陽はささない)。

そんな不幸な君たちにせめて僕がアドバイスできることは、テレビのニュースは観るな、新聞なんて読むな、そんな暇があったら、一冊でも多く本を読め(でも、たとえば経済を勉強したいからって金○勝とかは読んじゃダメよ。どうせ読むならスティグリッツあたりにしておきましょう)、ということくらいだ。そのうち日本経済に薄日ぐらいはさす日が来るかもしれない。そうすれば、たとえ来春希望する会社に入れなくても、転職することができるかもしれない。その日に備えて、自力をつけておこう。・・悲観的な物言いでスマンが。

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